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リン酸回収装置

アルミニウムの表面処理における研磨方にはリン酸主体の化学研磨あるいは電解研磨が行われていますが、この研磨液の水洗槽への持出しによる研磨液の損失及び水洗水の処理費が、表面処理のコスト低減への障壁となっておりました。

また、近年特にリンを含む排水が河川や湖沼に流入することにより富栄養化を防止する上からも、リン酸排水の負荷低減の必要性が望まれています。

当社では25年以上前に、軽金属製品協会殿と共に「リン酸化学研磨廃液及び洗浄排水からのリン酸回収再利用による公害防止に関する研究」に取り組み、リン酸の回収技術を確立させました。

概要

リン酸回収装置 外観

リン酸回収装置

化学研磨後の一次水洗水槽からの水洗廃液(電解研磨の場合には濃厚電解液の一部も同時に)を吸着槽に流し、イオン交換樹脂により廃液中の溶存アルミニウムを吸着させて、アルミニウム濃度の低減した希薄な回収リン酸液を得ます。

この希薄な回収リン酸液を真空蒸発缶で真空濃縮して化学研磨液(あるいは電解研磨液)の使用濃度まで濃縮して、研磨浴に戻すことが可能な濃厚液とします。

吸着槽のイオン交換樹脂に吸着されたアルミニウムは硫酸によって脱着されて、硫酸アルミニウム廃液として排出されます。

特長

  • リン酸の80〜90%が回収されるため、補給用の研磨液が大幅に削減されます。
  • 廃液中のアルミニウム分のみを除去する方法であるため、研磨液中の他の有用成分もある程度回収されます。
  • 廃水処理へのリン酸の負荷が大幅に削減されるため、廃水処理での使用薬品の削減及び発生スラッジ量の大幅な減少が可能となります。
  • リン酸濃度の管理は液比重と沸点上昇によって行われますので、頻繁な分析による液の管理が簡略化されます。
  • イオン交換樹脂の再生には硫酸だけを用いますので、回収液への不要成分の混入がなく、表面処理に影響を与えません。
  • イオン交換樹脂の劣化及び破損が少ないので、イオン交換樹脂の補充は最小限に抑えられます。
  • 真空蒸発槽がガラスライニング製で、真空濃縮法を採用しておりますので、耐食性に問題は有りません。

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