乾燥装置
ドラムドライヤー
特長
- ドラムドライヤは、回転するドラム(円筒)の内部に熱媒体(一般には蒸気)を投入し、加熱されたドラムに液状原料を供給し、蒸発・濃縮を行うと同時に、ドラムの表面に薄膜状に付着させ、すみやかに蒸発乾燥を行い、ドラムが1回転する間に乾燥物は固定されたナイフでもって連続的にドラム表面より掻き取るという、伝導加熱型の乾燥機です。
ドラムドライヤを大別すると、その操作圧力により、常圧式と真空式とに区別され、ドラムの本数によりダブルドラム型、ツインドラム型、シングルドラム型に分類されます。
またシングルドラム型については、給液方法によりディップ式、スプレ式、スプラッシュ式、上部ロール式(単段、多段)、サイドロール式及び下部ロール式等があります。これらはいかにドラムの表面に均一且つ効率よくドラムに付着させるかにより試みられているものであります。
用途に応じ、ナイフ非圧着型、ドラム材質SS+SUSクラッド鋼とした物を取り揃えております。
ダブルドラム型
ツインドラム型
シングルドラム型
(1)D … ダブルドラム型
T … ツインドラム型
S … シングルドラム型(2)ドラム径(3)ドラム長さ(4)フィード方式(シングルドラム型に表記)
例) 「ダブルドラム型」、「ドラム径φ1,000」、「ドラム長さ2,000」 → D-1020型
例) 「ツインドラム型」、「ドラム径φ1,250」、「ドラム長さ3,000」 → T-1230型
伝導加熱型の乾燥機
- 操作が連続的に行われるので、均質なる製品が得られます。
- 乾燥時間が短く、長時間高温にさらされているという危険性はありませんので、熱に敏感な物質の乾燥に適しています。
- ドラムドライヤーは蒸発と乾燥の2つの単位操作を1つの機械で処理するためすべての面で合理的です。
- 伝熱乾燥機構ですので、ほかの諸型式の乾燥機と比較して熱効率が非常に優れ経済的です。
- 機内に残液がなく、最後の1滴まで処理できます。
- 性能上の調整範囲が広く容易ですので、一人でも数台の管理が容易です。
- 機内の清掃が簡単ですので、用途変更が容易です。
実績例
ビール酵母、パルプ酵母等菌体関係製品 |
動植物エキス製品 |
特殊染料、高分子化合物 |
無機、有機物類のスラリー及び溶液の乾固 |
産業廃棄物の乾固 |
その他 |
テスト機
ドラムドライヤーは、テストにより処理物の性状確認は必ず行う必要があります。
弊社には、下記仕様のテスト機を常備していますので必要に応じてテストを行い設備計画を御提示できる準備をしております。
寸法
ドラム寸法 | φ400×500L |
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表面積 | 1.25m2 (ダブル型) 0.625m2 (シングル型) |
材質
ドラム | 特殊SS鋼 + 硬質クロームメッキ (ダブル型) SUS316L + 硬質クロームメッキ (シングル型) |
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形式
ダブル型、ツイン型、シングル型、いずれも使用可能です。
Catalog download
- ドラムドライヤー 製品カタログ
(PDFファイル形式 824KB) ※PDFファイルをご覧になるには、最新版のAdobe Readerが必要です。上記のサイトより無料ダウンロードできます。